韓国留学中にアルバイトをしたいと考える留学生は多いでしょう。しかし、アルバイトをするには特定の手続きや申請が必要です。そこで本記事では、韓国での留学生がアルバイトをする際に必要な手続きや許可申請、注意点について詳しく解説します。事前に必要な情報を把握し、留学生活をより充実させるために役立てましょう。
韓国留学中にアルバイトできるビザとは
韓国留学中にアルバイトができるのは、特定のビザを所持している留学生に限られています。
以下に該当するビザを持つ場合、一定の条件の下でアルバイトが許可されていますので、該当するビザの種類と要件を確認しましょう。
D-4(一般研修)ビザ
このビザは、91日以上の長期滞在を伴う語学学校や専門機関での研修に参加する留学生が取得するものです。
D-4ビザを持っている場合、アルバイトをすることは可能ですが、留学開始後、一定期間が経過してから申請できるため、まずは学業に集中する必要があります。また、アルバイト時間には制限があり、学期中は週に20時間まで働くことが可能です。ただし、休暇中にはさらに多く働けます。
D-2(留学)ビザ
D-2ビザは、韓国の専門大学、4年制大学、または大学院で学ぶための留学生に発行されるビザです。
このビザでも、アルバイトは可能ですが、D-4ビザ同様に、学業に影響がない範囲でしか働けません。一般的に、学期中は週20時間まで働ける制限がありますが、休暇期間には働ける時間が増えることが許可されています。
H-1(観光就労)ビザ
H-1ビザ、通称ワーキングホリデービザは、観光を目的としつつ一定期間働くことを許可するビザです。
このビザは18歳から30歳までの若者に発行され、韓国でアルバイトや短期就労を行うことが合法です。H-1ビザを所持している場合、基本的に就労許可を得るための追加手続きは必要なく、学期中や休暇中に関わらずアルバイトを行えます。
ただし、特定の職業や業種には制限が設けられていることがあるため、事前に確認することが重要です。
資格外活動許可を受ける必要がある
韓国留学生がアルバイトをするためには、ビザの条件に加えて「資格外活動許可」を出入国・外国人庁から取得する必要があります。
この許可は、ビザではカバーされない就労活動を合法的に行うために必要であり、留学先の地域を管轄する出入国管理事務所にて申請してください。
「資格外活動許可」を受けた留学生は、平日のアルバイトは週20時間以内(1日に約5時間)の制限があり、学業に支障をきたさないように配慮されています。しかし、土日や長期休暇中には時間制限がなく、自由に働くことが可能です。
また、アルバイト先を掛け持ちすることも可能で、最大2カ所まで働くことが認められています。申請には、パスポート・外国人登録証・成績証明書または出席証明書・韓国語能力の証明書類(TOPIK2級以上)などが必要となるので、あらかじめ準備しておきましょう。
これらの書類に加え、アルバイト先で発行してもらう事業者登録証や勤労契約書なども必要となります。アルバイト先が決まったら速やかに必要書類を準備し、許可申請を進めることが重要です。
韓国留学生のアルバイト事情について
韓国留学生がアルバイトをする際、時給や働く条件について事前に確認しておくことが重要です。
以下で韓国のアルバイト事情について見ていきましょう。
韓国の最低賃金
韓国の最低賃金は全国一律で、2023年時点では時給9,620ウォン(約1,010円)です。
この水準は日本の大都市とほぼ同じといっていいでしょう。ただし、職種や地域、個別の勤務先によって時給は多少異なる場合があります。
一定の韓国語能力が必要
韓国で留学生がアルバイトをするためには、一定の韓国語能力が求められます。
一般的には、TOPIK(韓国語能力試験)2級以上の合格証明書が必要です。この証明書は、出入国管理庁に「資格外活動許可」を申請する際に提出しなければなりません。しかし、TOPIKのレベルや学校の方針、また勤務先によって、働ける時間や条件が変わることがあります。
これらの条件は変更されることがあるため、最新情報を居住地域の管轄事務所で確認しておくのが大切です。
アルバイト探しの方法
韓国でアルバイトを探す際は日本同様、求人サイトが便利です。
また、大学の掲示板や留学生支援センター、地域センターの掲示板なども情報源として活用されており、留学生向けのアルバイト情報を見つけやすい場所なのでおすすめします。さらに、韓国語が得意な留学生は、直接店舗で張り紙を見て応募するという方法もあります。
学業とのバランスに配慮しよう
アルバイトをする際は、学業に支障が出ないようバランスを取ることが大切です。
アルバイトを通じて現地の文化や言語に触れる機会が増え、貴重な経験が得られる一方で、学業の進行状況や健康管理にも十分に気を配る必要があります。
韓国留学中の生活をより豊かにするためには、しっかりと計画を立て、時間を上手に使いながら、必要な手続きを踏まえて安全にアルバイトをすることが大切です。
まとめ
韓国留学中にアルバイトをする際は、まず「資格外活動許可」を取得し、韓国語能力や雇用条件をしっかり確認することが重要です。最低賃金や就労時間の制限を理解しつつ、学業とのバランスを保ちながら働くことが求められます。また、求人情報の収集方法や自身の語学力に応じたアルバイト先を選ぶこともポイントです。留学生活を充実させるために、必要な準備を整え、無理なく韓国でのアルバイト経験を積みましょう。
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引用元:https://jp.square-edu.net/
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